特集 : 全国のお肉屋さん紹介≪過去の掲載店舗一覧≫
有限会社 サンビーム食品 土日祝日ともなれば行列のできる肉屋。その理由はブランドに特化された「十勝和牛」や、北海道産飼料米で育てた千歳産の「う米豚」。帯広の枝肉市場から直接一頭買いで競り落としてくるため、価格は安く、鮮度は格段に良い。 北海道では牛肉が食肉として流通するようになったのは近代になってからという。そんな風土の中で先代は「北海道で牛肉文化がもっと育つように」と牛肉文化の拡大に尽力した。札幌の肉業界で一目置かれる存在だった先代の跡を継ぎ、老舗の暖簾を受けた二代目 神田勝則氏。 店頭には、作業場で切り落としたばかりの部位が冷蔵ショーケースに。見事な脂肪の入った霜降り肉が鮮やかに並ぶ。黒毛和牛の旨味の本質は、やはり脂肪の差し込んだ霜降りにあるという。 「牛肉はあえてA4にこだわっています」と神田氏。A5まで上げると高価になりすぎて客層が変わってしまうそうだ。 「薄利多売という訳ではないがそこそこ儲かればいい。長いスパンではやはり正直にやらないと商売は絶対に難しい。まだ自分も30幾年位だけど、それは肌で感じているし、先代から教わった話だから」と先代の志を引き継いでいる。 店舗の定休日は週2日。一頭買いをしているので、各部位の肉を切り落とす仕込作業のため、とても販売に追いつけないそうだ。定休日にも社員は作業を続けて、商品を確保しているのである。 自家製加工品として、昨年からヒット商品の『味付豚ジンギスカン』こそあるが、惣菜類は販売していない。それは鮮度の良い牛肉をできるだけ安くお客様に提供することに専念するからとのこと。 ●立地・沿革
≪ 店舗図 ≫
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